歌舞伎町コマ劇場に期待大。 [昭和SHOWA]
●靖国通りに面した歌舞伎町映画街の入口表示
新宿・歌舞伎町と言えば、映画街。(映画好きにとっては、だけど)
その象徴だったコマ劇場が、まもなく生まれ変わるというので、
氷雨が篠つく中、立ち寄ってみました。
もともとコマ劇場の売り物であった売れっ子演歌歌手の歌謡ショーにはあまり縁が無く、
映画館で映画を観なくなってから久しく遠ざかっていたのですが、
昔は洋画のロードショーと言えば、新宿ではコマ劇場を中心とするこの一帯でした。
その頃・・・昭和50年代から60年代にかけては洋画の全盛期で、
今では新宿で観たのか銀座で観たのか日比谷で観たのかは覚えがありませんが、
「空中ブランコ」「ジャイアンツ」「戦争と平和」「戦場にかける橋」「八十日間世界一周」「大いなる西部」(以上1950年代)、
「アラモ」「スパルタカス」「ベン・ハー」「栄光への脱出」「ナバロンの要塞」「エル・シド」「史上最大の作戦」「ハタリ」「アラビアのロレンス」「クレオパトラ」「マイ・フェア・レディ」「ローマ帝国の滅亡」「グレート・レース」「素晴らしきヒコーキ野郎」「ドクトル・ジバゴ」「2001年宇宙の旅」(以上1960年代)と、
ざっと数えただけでも、これだけの大作ぞろい。
その迫力を120%感じたいと、できるだけスクリーンの間近に席を取ったものでした。
「娯楽の王者」の名をほしいままにし、
映画全盛期と呼ばれた時代なればこその圧倒的な作品群に慣らされて、
「映画は絶対、大スクリーンで」という価値観が定着しました。
(シネコンの小さいスクリーンでは大作映画は観たくない)
その点、新しいコマ劇場は期待できます。
屋上に等身大のゴジラの頭部が見えて、おそらく咆哮するのでしょうが、
ま、ゴジラ世代と言えなくもないので、それはそれで楽しいのですが、
それよりもなによりもうれしいのは、IMAX(アイマックス)劇場ができるのです。
●「みゅーざ川崎」内のIMAXシアター 2015
ご承知のようにIMAXは業界最大のスクリーンシステムです。
以前は新宿高島屋にあり、良く通ったのですが、
数年で無くなったあとは川崎まで足を延ばしていました。
それがこれからは身近で間に合うというのは、私にとって最大の期待なのです。
(あと数年で隣りの調布市にもIMAXという話もあり、実現すれば玄関から20分となりますヽ(^o^)丿)
ジャングルや海底などの広大な自然景観はもちろん、
都市のビルさえもほぼ原寸大で見せることのできるIMAX(やや誇張気味ですが)は
最先端の3Dシステムも備え(3D大好き)、21世紀においても最強の映像システムですが、
これからどんな世界を見せてくれるのか、
今からわくわくしているところです。
その陰で静かに消え去ろうとしているのが、1956年に開業した「新宿ミラノ座」。
青春時代、ここでもたくさんの映画を観ましたが、
ほんとうに寂しい限りです。
●正面がコマ劇場。左の低層階の屋上に、ゴジラの頭部が見えるようになるそうです。2015.1
●新しいコマ劇場 2015.1
●コマ劇場 2004.4
●コマ劇場 2006.1
●コマ劇場 2006.1 上下とも
●新宿コマ劇場の左隣り 2006.1 上下とも
●新宿コマ劇場の左側 2006.1 上下とも
●新宿コマ劇場 2011.3 取り壊し前
●歌舞伎座を明るく安全な街に、と始まった「歌舞伎町ルネッサンス」2006年1月
●新宿ミラノ座 2004.4
●新宿ミラノ座 2006.1
●新宿ミラノ座 2008.4
●新宿ミラノ座 2015.1.22
◆19世紀末へのタイムスリップはいかがですか。
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文字通り、映画というメディアがこの世に生まれるまでの物語です。
映画がなぜタイムマシンなのか。
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来年、戦後70年。「平和70年」の重みをかみしめて…。 [昭和SHOWA]
●二重橋
●お堀端
本当に天が高い。
快晴の元、いつしか足は皇居に向かっていた。
何年振りだろう。高校の修学旅行以来か。
新年の一般参賀などには全く参加したことがないから、何十年ぶりだ。
二重橋が見たくなったのだ。
●皇居前広場の一角
思えば昭和は、ここで始まり、ここで終わった。
激動の時代の跡を刻み込んだ皇居前広場。
この聖地は今でも聖地のまま、
お堀にはゆったりと白鳥を浮かべて、美しいたたずまいを見せている。
二重橋は、昔見たイメージより、かなり古びた感じに見えた。
それが時代の流れというものだろうか。
●上下とも二重橋
嬌声が上がり、にぎやかな一団がやってきた。
中国の観光団。
二重橋を背景に、明るくポーズをとっては、写真を撮り合っている。
また観光バスが着いたらしく、次から次へとやってくる。
海外旅行は、平和だからできること。
また、日本びいきが増えたことだろう。
●背景は日比谷通りの高層ビル群
★動画をどうぞ。
Movie by sig
ふと振り返ると、一瞬、ここが日本かと思うほどの景観にびっくり。
それは、五大湖の湖畔に立ち並ぶ、シカゴのビル群のようだった。
動乱もなく、平和だったからこそ手にすることができた、この発展。
世界に例のない平和憲法で、戦争放棄を全うしてきた日本は、
今こそ誇りを持って「平和70年」を評価すべき時ではないか。
●お堀側から展望した日比谷通りの高層ビル群
今は昔、丸の内「一丁倫敦」、三菱一号館。 [昭和SHOWA]
●ニュースやドラマでおなじみ。東京駅のお決まりカット。
東京駅が「丸の内駅舎保存・復元工事」を終えて新しくなってから
10月1日でちょうど満2年。
東京駅開業(1914/T3)から数えると、満100年だそうです。
★関連記事 東京駅リニューアル・オープンは10月1日。
http://fcmfcm.blog.so-net.ne.jp/2012-09-24
100年前、東京駅開業で一気に活気づいたのは、
駅前から皇居のお堀端にかかる丸の内と呼ばれる地でした。
●2009年にレプリカ再生された「三菱一号館」。現在は美術館、他
このあたり一帯は明治の半ばまで陸軍省の軍用地でした。
1890(M23)年に、当時隆盛著しい三菱に払い下げられてから、
産業経済振興に向けた開発が進められ、首都にふさわしい基盤が築かれたのでした。
この街づくりに名を残すのは、ロンドン出身の建築家ジョサイア・コンドルです。
彼は1883(M16)年に日比谷に完成した「鹿鳴館」を設計しましたが、
1890(M23)年には三菱に顧問として迎えられていました。
広大な更地に、首都の中枢としてどんな街区を構成するのか。
まさに百年の計を任されたわけです。
●ジョサイア・コンドル
彼は渡英中の三菱幹部らの進言を汲み、
当時のロンドン、ロンパード街に倣って赤煉瓦ビル街をイメージし、
「20間(約36m)の道路に接する、高さ50尺(約15m)の3階建て赤煉瓦造りで統一」することにしました。日本初の洋風オフィス街です。
こうして1894(M27)年竣工の「三菱一号館」を皮切りに「三菱二号館」「三菱三号館」が相次いで建設され、その建ち並ぶ様は100m以上に及んだため、「一丁倫敦(いっちょうロンドン)」と呼ばれました。
なお、三菱の一連の建物は1904(M37) 年竣工の第六号館、七号館まで及び、
東の日本橋を地盤として栄えた三井系の金融・経済・商業施設に対して、
西側の丸の内一帯は「三菱村」と呼ばれていたそうです。
こうした動きの中での東京駅開業でした。
●現在の地図にみる「一丁倫敦」と呼ばれた地域 (グリーンに着色したあたり)
●「一丁倫敦」の展望。左手奥に皇居の櫓と石垣が見える。下にその部分を拡大。↓ 森に見えるのは皇居。
●「一丁倫敦」の様子。上の写真では右手奥が「三菱一号館」。
下の写真では右手前が「三菱一号館」。
準に奥に「三菱二号館」「三菱三号館」「東京商工会議所」。
●上下/取り壊し前の「三菱一号館」(右の建物)。
月日は巡り、超高層ビルが林立する現在の丸の内。
依然として経済の中心を担っていますが、
明治の心意気、美意識を伝える赤煉瓦の建物は完全に消滅しました。
「三菱一号館」は存在しますが、2009年にレプリカ再生されたものです。
そして今年、東京駅100周年。
ほぼ創建当時の姿に復元された、その価値観の相違を考えずにはおられません。
現在の「三菱一号館」は
噴水のある中庭を擁する都会のオアシス、丸の内レストゾーンです。
●丸の内美人 ●美術館入口
●美術館側からの通りから中庭へのコンコース
●中庭での憩い
●ジョサイア・コンドルはその後、東京大学工学部の前身・工部大学校の教師になります。その第1期生として首席で卒業したのが辰野金吾でした。
辰野はのちにロンドンに国費留学して西洋建築を学び、帰国後、日本銀行本店や当時中央停車場と呼ばれた「東京駅」を設計することになるのです。
●一丁倫敦関係の写真は「丸の内百年のあゆみ: 三菱地所社史」より借用しました。
●「三菱一号館」についてはkurakchiさんのブログに詳しい記述がありますので、ご参照ください。
http://joun.blog.so-net.ne.jp/2014-09-25
●記述に間違いがあれは、コメント欄か、ブログ左袖上の「連絡先」まで メールでお知らせいただけたら幸甚です。
★関連記事 東京駅リニューアル・オープンは10月1日。
http://fcmfcm.blog.so-net.ne.jp/2012-09-24
ガードフェチ? KANDA [昭和SHOWA]
またガードかって? まあ、そう言わずに。
神田も仕事でよく通ったけれど、
当時の雰囲気を変わらずに残しているのは、駅周辺のガードのあたりだけ。
ガードに引き付けられるのは、
そこはある種の異次元空間で、
ガード下はまさにタイムトンネル。
そこには まぎれもない「昭和」の空気が 今でも漂っているように思えるから。
ということで、今回は「東京駅」から「神田駅」まで、
例によって煉瓦の城壁伝いに歩いてみた。
この日はそのまま秋葉原まで歩いたので、
次回はアキバを。
●いっこくばし。高速道路はすべて耐震工事中。
●東京駅を離れて神田に向かいます。東京駅方面を振り返ったところ。
●夜を待つ屋台は「昭和」そのもの。屋台を載せたリヤカーも懐かしい。
●神田川
●龍閑橋架道橋 上下とも
●神田駅近し。 上下とも
●神田駅前 上下とも
●1970年の大衆食堂街。今とほとんど変わっていませんね。(毎日新聞社)
●神田駅構内通路
●以下 神田駅前寸景
●そうだ。神田は「アキバ」の隣りなのだ。
●神田で寿司を食わないのは、江戸っ子とは言えないのだ。
●この角は、和風の料理屋のようなつくりで、なかなかいい感じ。
●それにしても、このガードの幅の広いことに、今さらながら気づきました。
●何か足りない、と思ったら、アーケードになっていないのでした。これがガード商店街の特徴かも。
●ここなんか、クーラーが置いてなきゃ まるで戦後そのまんま。
★都心部 「JR ガードシリーズ」のご紹介
・http://fcm3.blog.so-net.ne.jp/2014-03-15 有楽町
・http://fcm3.blog.so-net.ne.jp/2014-03-19 有楽町
・http://fcm3.blog.so-net.ne.jp/2014-03-21 有楽町
・http://fcm3.blog.so-net.ne.jp/2014-03-26 有楽町
・http://fcm3.blog.so-net.ne.jp/2014-03-28 日比谷
・http://fcm3.blog.so-net.ne.jp/2014-04-01 日比谷
・http://fcm3.blog.so-net.ne.jp/2014-04-11 新橋
・http://fcm3.blog.so-net.ne.jp/2014-04-15 新橋
・http://fcm3.blog.so-net.ne.jp/2014-04-16-1 新橋
・http://fcm3.blog.so-net.ne.jp/2013-12-23 御徒町(アメ横)
長岡大花火、2日間で103万人に観ていただきました。 [昭和SHOWA]
●正三尺玉と長生橋にかかる光のナイアガラ大瀑布
8月2日と3日の二日にわたり、それぞれ2発。
長岡は信濃川上空の夜空いっぱいに、
轟音を響かせて華開く正三尺玉の大花火。
開始のサイレンとともに直径90センチの大玉が打ちあがると、
600メートル上空で直径650メートルのしだれ柳が花咲く。
頭上に覆いかぶさるように広がった満天の流れ星は、
やがて信濃川の水面に届くまでしだれ落ちてくる。
長岡の花火は、850メートルに及ぶ広大な川幅を生かして、
ベスビアス大スターマイン、ベスビアス超大型スターマイン、
ワイドスターマイン、ミラクルスターマイン…と、
どれもみんな「超ランク」の大型花火が目白押し。
単発の打ち上げも、すべて尺玉(直径30センチ)以上という豪華さ。
特に毎年大人気の、超ワールドワイド・ビッグスクリーン「フェニックス」。
そして、NHK大河ドラマ「天地人」にちなんだ「天地人花火」も、
2009年以来の人気プログラムとして、今年も健在。
●毎年大人気の超ビッグスケール「天地人花火」
「長岡花火を見ると、なぜかこみあげてくる」とは、よく聞く話。
言葉通りドーンと胸を打つ空気圧と、覆いかぶさってくる色とりどりの火花は、
それだけでも十分感動に値するけれど、
長岡花火のこころは、戦争で亡くなった人たちに対する慰霊と鎮魂。
昭和20年8月1日に襲来したB29の大空襲で長岡市街はたちまち焦土と化し、
たくさんの人命が失われた。
長岡大花火は、その御霊よ安らかに、との願いを込め、
一日も早い復興を願う「復興祭」の一環として打ち上げられた、
祈りの花火だった。
戦後69年。
長岡大花火は、国事多難な折、今年は特に、
例年以上の「恒久平和への願い」を込めて打ち上げられることになりそうだ。
今年10周年目を迎えた「フェニックス」は、どんな趣向を見せてくれるだろうか。
■81秒の予告で、長岡大花火のスケールとすばらしさをご覧いただけます。
なお、2日、3日とも下記のUstreamによる完全実況生中継をお楽しみ頂くことができます。
今年は私もこちらで楽しませていただきます。花火開始は午後7時からです。
http://www.ustream.tv/channel/nagaokahanabi
★大型花火目白押しの打ち上げタイムスケジュールは下記に。ぜひご覧ください。
●長岡まつり協議会 http://nagaokamatsuri.com/
●8/2 花火プログラム http://nagaokamatsuri.com/2ka.html
「大花火大会 1日目」の表示をクリック
●8/3 花火プログラム http://nagaokamatsuri.com/3ka.html
「大花火大会 2日目」の表示をクリック
★過去の長岡大花火関連記事
・夏が来れば思い出す。 http://fcm3.blog.so-net.ne.jp/2013-08-06
・全国各地で花開く、長岡大花火。http://fcmfcm.blog.so-net.ne.jp/2012-05-25
●復興祈願花火「フェニックス」
写真はすべて長岡市商工部観光企画課の提供です。感謝。