キターッ! 「ひつじのショーン」。 [ARTな世界]
6月25日。新宿ピカデリーで公開直前の試写会に行く。
大好きな「ウォレスとグルミット」のスタッフによる最新作。
階段の両側には、ぞろぞろとマスコミ関係のみなさんが待機。
ビデオカメラが10台以上。
マーク・バートン監督とゲストのトークショーがあるらしい。
今回はいつもの自由席での試写会ではなく、ちゃんとした指定席。
最前列と2列目はマスコミの取材陣。
私は前から5番目の真ん中に。WOW!
ゲストは女優の木村佳乃さん。
この作品の主役、ひつじのショーンの大ファンなのだそうだ。
「ウォレスとグルミットのシリーズ」では脇役のショーンが、
今回は主役で大活躍。
シナリオに10か月。アニメ制作は8か月だったとのこと。
信じられないくらい製作期間が短い。
●監督を囲んで子供たちも大喜び。
ものがたりの展開が楽しいのは言わずもがな。
1コマ撮りのクレー・アニメの動きの見事さ、細やかさ。
ステージの奥行きの深さと立体感。
農場と大都会のセットの精巧さ。美しさ。
登場するキャラクターの多いこと。
そして、涙や流れる水。空(くう)を飛ぶアクション・・・
1コマアニメで一番難しい動きがバンバン使われている。
とにかく、すごい。すごすぎる。
7月4日、全国ロードショー。
8月には 小田急町田百貨店で ↓ 特別イベントも開催。
Don't Miss It!
公式サイトをぜひ・・・http://www.aardman-jp.com/shaun-movie/
http://www.aardman-jp.com/shaun/
「よみうりランド/ジュエルミネーション」は2/15まで。 [ARTな世界]
●5回目を迎えて一段とスケールアップした人気イベント「イルミネーション噴水ショー」
●前回より大きくスケールアップした「ジュエルミネーション」。
新宿から京王線でほぼ30分。東京の西の郊外。
色彩も豊かに300万球ものきらめく灯りで飾られた「よみうりランド」の夜。
それはそれはみごとなものですが、
午後4時からの「ナイト入園」を目指して
土曜・日曜の夕方からは、ランドの丘に向かう車のルートは渋滞します。
早めに余裕を持ってお出かけになるか、京王線「京王よみうりランド」まで
電車のご利用が賢明かも。
◆「よみうりランド」までのルートは
◆1月・2月のスケジュール/1月の平日は休園日が多いので気を付けて。
●パーク全体が宝石箱のような「よみうりランド/ジュエルミネーション」
●パークの一番奥のアクア・エリア(強烈なライトのあたり)が「イルミネーション噴水ショー」の舞台。
京王相模原線「京王よみうりランド」駅前からランド正門に向かうゴンドラ上から撮影。
首都圏で「東のTDLに対して、西のよみうりランド」と呼ばれているテーマパーク。
それが、私の住んでいる街にあります。
東京の西部・稲城市と神奈川県川崎市の西端にまたがる広大な多摩丘陵の一角。
「よみうりランド」が創業50年を迎えました。
知る人ぞ知る超強烈絶叫マシン「バンデット」を筆頭に、
たくさんのアトラクションを備えて、
近年特に若いカップルに人気上昇中のプレイスポットですが、
なかでも話題は、冬のビッグイベント
世界的照明デザイナー・石井幹子さんプロデュースの「ジュエルミネーション」。
ネーミングの通り、パークの丘全体が宝石の山という驚嘆のコンセプト。
今年は5回目を迎えてLED球を300万球に増やしてスケールアップ。
昨年10月31日の点灯式には、テーマソング「My First Love」を歌う平原綾香さんのステージもあり、華々しくオープンしました。
この日から「よみうりランド」の夜は、全山宝石で埋め尽くされて光り輝いております。
●「よみうりランド」のちらしより転載 ●高さ40mの大噴水
平原綾香さんのニュー・アルバム。買ってください。
ジュエルミネーション期間中は、午後4時以降は夜料金。
「夜のアトラクション23機種乗り放題」のお得なナイトパスで、ぜひ楽しい冬の夜を。
呼び物は午後5時から始まる「イルミネーション噴水ショー」です。
こちらもスケールは2倍にアップ。
★気鋭の照明デザイナー、石井リーサ明理さんプロデュースによる
「パリ・セ・ラ・フェット ~パリの祝祭~」。
★若手ダンサー6人による「光と影のダンスショー! シルエット」。
★ダイナミックに変化する光と色彩で毎年大好評の「ラ・フォンテーヌ」。
この3つの噴水ステージを楽しむことができます。
★「パリ・セ・ラ・フェット ~パリの祝祭~」ノーカット動画でどうぞ。 撮影by sig
★追加動画/「ラ・フォンテーヌ」ノーカット動画でどうぞ※ 撮影by sig
「ジュエルミネーション」は2月15日までの長期開催ですが、
以前、12月に行ったら、多摩丘陵の丘の上ということもあって、
完全武装のつもりでしたが、寒さに震えました。
1月、2月は十分な防備をお忘れなく。
※バーク内の電飾を主に撮影した2013年のジュエルミネーションの様子はこちらです。
http://fcm3.blog.so-net.ne.jp/2013-12-03
★2013年の ジュエルミネーション の様子は↓
https://www.youtube.com/watch?v=UtCMY6E2AIo
★営業時間は会期中細かく設定されております。また、楽しいアトラクションや期間限定のイベントも盛りだくさん用意されておりますので、どうぞ「よみうりランド」をネット検索し、ご確認の上ご来場ください。
※間違えて記事に転記しないように、ちらしをそのまま使わせていただきました。
※ 「ラ・フォンテーヌ」の動画の音楽は実は実況音ではなく、著作権フリーの曲をあてはめたものです。
YOUtubeでは著作権に配慮して、こうした場合の音楽の使用について注意を促しているためですが、
そのままの状態でUPされ、認められている動画も多数あり、一貫性を欠いています。
また、映画のシーンに使うとか営利目的に使うならいざ知らず、このような場合の著作権の制限は
ネット時代に逆行すると思います。権利の主張だけでなく、こうした利用について寛容でなければ、
文化とは言えないのではないでしょうか。
★過去記事を換骨奪胎。手の痛みのため、ご容赦ください。
写真は花火ですが、花火の記事ではありません。 [ARTな世界]
●上は普通の写真。でも撮影した時はこう↓だった。
高校野球も閉幕。
真夏イベント代表格の花火大会もそろそろおしまい。
花火の写真も食傷気味ではありましょうが、
その前に、ちょっとだけお付き合いを。
今回の写真は、8月24日に調布市で開催された多摩川花火大会。
自宅から4キロ弱の近さなのに、横着して出かけずに窓から望遠撮影。
それは、訳があってのことでした。
それだけ離れていれば、当然、手前に家屋や電線が入ります。
重々承知。では、なぜ?
今年初めに購入した「ビデオ」の編集ソフト。
その中に「静止画」を自在に調整できるソフトがパッケージされていて、
写り込んだ邪魔な電線などを消せるという機能があり、
いつかそれを試してみようと、好機を伺っていたのでした。
さて。わざと電線を承知で撮影した写真。
もとより芸術作品とは言い難い。
花火が終わると早速、SDカードをパソコンに入れて、ソフトを立ち上げました。
どれもみんな、太い電線、細い電線が何本も映り込んでいます。
真夏の暑さの中で、ふとそよいだ微風に、
子供の頃嗅いだ電信柱(でんしんばしら)のタールのにおいを思い出す。
太い裸の杉丸太に、腐食防止のコールタールが塗られたもので、
戦後の風景に欠かせない懐かしい思い出だけれど、
今様のコンクリートの電柱が、
何種類ものケーブルを市街地に縦横に張り巡らした光景は好きではない。
ケーブル類は地下埋設にして、電柱は街区から外してほしい。
それはさておき、
さて、説明通りに「電線消滅」に取り掛かってみると、簡単簡単。
電線の上を、それ以上の太さに設定した直線でなぞってしばらく待つと、
なんと、見ている前で消滅したばかりか、
電線の部分にちゃんと花火の火の粉が書き足されて、見事に修復。
とにかく鮮やか。
●修正済み
またこのソフトは、線だけではなく面の消去もできるという。
例えば、画面に余計なものが写り込んでいたら、
そのもの全体を消去して、背景を補うことができるという。
そこでちょっと意地悪な実験を。
手前に家屋の屋根。その向こうにしだれ落ちる柳の火花。
当然、家の陰になった火花は見えない。
その家屋を消してしまったら、どうなるか。火花を補ってくれるのか。
●↑写真下部、2軒の家屋の屋根(三角に見える部分)を消すように指示したら、↓こうなった。
結果は上の写真のとおり。
家があった部分には、ちゃんと火花は書き足されておりました。
でも、よく見るとその火花は、下の部分をそのままコピーの使い回し。
ちょっと見にはわかりにくいけれど、これはご愛嬌。
でも、このソフトの画像修正の秘密が分かりました。
●何か所か消しましたが、さすがに奥のおじさんまでは消すことはできませんでした。
●次にこんな無謀ないたずらも・・・
電線と電柱をそっくり消しました。 これ、左と同じ空ですからね。
という訳で、このソフトにはほかにもいろいろと、
例えば超広角レンズで生じるビルの歪みをヒョイと直せるとか、
太い体型をスリムに見せるとか、
画像編集の楽しみが満載のようです。
動画・画像編集ソフトとしてはAdbeが嚆矢のようですが、
難しくて、Premier も Photoshopも挫折。
プロでもなく、業務でもなく、という場合は、「安い、早い、簡単」が一番。
写真道としては邪道かもしれませんが、
私のように遊びたい、楽しみたい人には格好のツールになりそうです。
このソフトで、近所の邪魔な電柱、電線を消してしまいたい。
それにしてもこのソフト、高機能な割に価格が安い。そこが魅力。
と言ったものの、これらの機能。多分使いこなせないだろうなあ。
◆今ではパソコンで「あおり」を効かせることができるのです。超広角レンズの歪み修正2例
ぐた~~
しゃきっ!
もう一例。 デレ~
キリッ!
■メモ
・私のソフトはCyberLink社の「Director Suite2」で、動画編集ソフトPowerDirector 12 に加えて、ColorDirector 2、AudioDirector 4、PhotoDirector 5 がセットになったもの。この写真の作例は PhotoDirector5 によるものです。(それぞれランクによって価格が異なります)
・「Director Suite2」
http://jp.cyberlink.com/products/director-suite/features_ja_JP.html
・「PhotoDirector 5」
http://jp.cyberlink.com/products/photodirector-suite/features_ja_JP.html
スタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」7/19から [ARTな世界]
沖縄や九州をはじめ、各地に被害を及ぼしていた台風第8号。
その後の去就が定まらずにいた7月11日の夜。
お天気はどうやら持ちそうな様子に変わったので、傘を持たずに有楽町へ。
またしても映画の試写会。
それも、今度はなんと、スタジオジブリ最新作、ときた。
え? 柄でもない、とか聞こえたようだけど、なにか?
ジブリ作品に夢中になった世代でもなく、
ましてや、ジブリ作品はテレビ放送で数本見た程度。
そのジブリは、今や「世界のジブリ」。
と言えば、日本人の誇りではないか。
ジブリ作品を知らなくても、応援する気持ちは持っている。
さて、新世代のスタジオジブリが、「日本のジブリ」がどんな作品を見せてくれるのか。
それがちょっと気になって、試写会に応募した訳でした。
会場は予想通り、女性でいっぱい。
若い層から年配層まで、
ジブリ人気を支える層の厚さがそのまま表れた感じ。
スタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」は、
イギリス児童文学の古典を翻案した、女の子と女の子の物語。
ストーリーはネタバレになるから書けないけれど、
自分を嫌いだった女の子が、曲折を経て、やがて自分を好きになる…。
これは厳しくもやさしい、女の子の自立の物語。
それにしても原作者は、すばらしい設定を思いついたものだなあ。
ディズニーもそうだけれど、最近のアニメは子供向けとは限らない。
この作品も、対象は思春期以上からか。
だから、ちょっと幼い子には難しいところがあるかも。
それは、テーマに触れるレトリック。
それと、特に人間関係のややこしさ。
Simple is bestで育った?世代には、かなりややこしかった。
とはいえ、出来栄えは見事なもの。
不勉強で何の予備知識もなく観たものだから、込み入ったことは書けないけれど、
なじみのあるキャラクターの筆致や動き、精細な背景画のみごとさ……。
そして、そうそうたる声優陣。映画のヒットに欠かせないテーマ曲…。
作品のすべてのジャンルにみごとにジブリスピリットが、ジブリテイストが受け継がれ、
スタジオジブリを支える若手の力強さを、みごとに見せつけてくれました。
日本橋三越の、元カノに逢う。 [ARTな世界]
●手前左は道路元標。その向こうが日本橋三越新館。
●「まごころ天使」は新館に続くこの本館1階 中央ホールに。
●この顔を見ると、なぜか安心するのです。
日本橋へは時々出かけるのだけれど、大抵は高島屋の周辺だけで、
いわゆる日本橋の橋そのものの手前で折り返してしまうから、
橋向こうの三越側に渡ることは、あまりない。
今回は久しぶりに橋まで来たから、
(にわか雨に降られて高速道の下で雨やどりさせてもらったけれど)、
橋を渡って日本橋三越本店に立ち寄ってみることにした。
そこには、逢いたい人がいる。
彼女はそこに、いつも変わらぬ豪奢な姿で、もう50年以上も立っている。
彼女の名は「まごころ天使」。「天女像」とも呼ばれる。
三越はライオン像で親しまれているけれど、
「天女像」は、創業以来の三越スピリットのシンボルだ。
産みの親は、木彫界の名匠と謳われる佐藤玄々というお方。
18歳の時、「世界一の彫刻家になる」と青雲の志を抱いて故郷福島から上京。
高村光雲の高弟・山崎朝雲に学び、ロダンの後継者ブールデルの薫陶を受けた彼が、
「三越創立50周年記念」のために精魂込めた、10年がかりの作品と聞く。
樹齢500年を超える檜を用い、高さは11m。総重量6750キロ。
「瑞雲をまとった天女が花芯に降り立つ瞬間」を描いたものだという。
1階フロアの中央ホール吹き抜けに彼女が現れたのは1960年(S35)。
時は、いわゆる「60年安保闘争」の真っただ中にあった。
そして私は、就職上京した翌年のことだった。
「三越に天女像」の記事に興味を抱いて、早速観に行った。
きらびゃかな艶やかさの中にも神々しい天女の姿に
圧倒された感動を、今も覚えている。
●60年安保闘争(毎日新聞社)
当時、デパートは、大衆が文化に身近に触れる場でもあった。
最上階は昔も今も「催事場」と呼ばれるけれど、
当時は「文化催事の場」と決まっていて、
ある時は美術館、ある時は博物館、またある時は華やかなイベント会場として、
毎週毎週、手を変え品を変えての趣向を見せた。
それはさながら生きた「百科事典」を繰るようで、
時間があれば立ち寄って、楽しい時間を過ごすことができた。
百貨店が「百貨」を取り扱わなくなってから、「百科」も消えた。
彼女が現れてから半世紀以上が過ぎた。
いろいろな情景を経て、時代は大きく変わった。
けれども、みんなの「まごころは」は不変。
・・・そうありたいものだ。
動画もどうぞ。
Movie by sig